エンジニア 寺坂 拓紀

システム業界は人に夢を与えられる仕事

最初のシステム系の仕事は?

テストですね。
最初はがっかりした覚えしかないですね。やはり業界にはプログラムを書きたくて入ったので、人が作ったものの最終テストみたいなものだったから。けれど、現実はそういう所から入らないといけない。
でも、テストから入った事で、自分が作っているものではないので、こういう作り方があるのかと考え方が広がりましたね。

テスト現場で、プログラムを書くために何かやった事はありますか?

ありますね。
僕の場合は高校・大学と情報系を専門としてやってきているので、元々書けなくはなかったのですね。だけど業務では書ける所にはなかなか入れない。
ただ運用の仕事をやるだけでなく、運用を効率化したいと提案しました。人力で5〜6人も掛けて1ヵ月でデータを処理するという業務をやっていたのですが、余りにも非効率だったので「ツールを作りましょう」と提案して、それを内部的なプロジェクトにしてもらい、お客様からSEとしての一連を教えていただくことになり一緒に作ってみようという話になりました。結果、そこでツール作成に携わらせていただくことになりました。それでその次からはそこの開発部隊に入ったわけです。

何をやっても満点にはならないんじゃないですか?だから勉強するんですよ。

エンジニアに必要な資質とは?

謙虚さは必要だと思います。
結局仕事っていうのは人とやることなので、自分は出来るんだと態度にだしてもいい事は無いです。お客さんもそうですが、チームの人とも雰囲気を良くしていかないと良い物は出来ないので。技術力はある程度アピールしなければならないですが、自分は技術力があると思っていても”自分が自分が”ではなく、出来る方法を提案していって、他の人と一緒にあがっていかないと。自分1人で出来るわけではないので、謙虚さは必要だと思います。

あとは、何か問題があった時に自分で調べられるかだと思います。
人に聞くのも大事なことだけど、最初は分からない事に対して単語単位でもいいので、何かキーワードを挙げられるかが必要なのです。そのキーワードというのはどうしても日々勉強するしかなくて。そういう意味だと向上心が必要なのかな。

どういう心持ちで勉強していますか?

僕の場合はただ興味があるから。
ネットサーフィンしていても知らない言葉が出てきたら調べてみる。キーワードを揃えるという意味ではそれぐらいだと思っています。それが別に仕事に役に立つからやっているわけではなく、単純に興味かあるから。
例えば、「新しいツールや言語が出来た」って小耳に挟んだら調べてみる。簡単なハローワールドくらいやってみて胸に留める。そこから広げてやっていこうとはならないですね。
但し、例えば僕はゲームが好きなんですが、その技術が新しいゲーム作成に使えるとわかったら突っ込んで調べます。初めて配列を勉強した時「これはもしかしたらアイテム管理やステータス管理に使えるかな、それよりももっといい構造体がある。」という具合にどんどん調べていって身に着けていった事があります。